本やら美術やら舞台やらが好きな人が、ひたすらに好きなものへの愛を叫んだり叫ばなかったりするブログです。読書歴は(http://booklog.jp/users/naneko)

平成生まれが歌舞伎を楽しむために

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「学校の鑑賞教室で見た」という人は多いかもしれないけれど、自分でお金を払ってチケットを取って歌舞伎観劇に赴いたことのある人は少ないのではと思う。

 

 私は平成7年生まれの22歳だ。

特段大学で日本文化を学んでいるわけでもなければ、親が歌舞伎好きなわけでもなかったし、日本舞踊をやっているわけでもない。(興味はあるのだけど!)

そんな私が「歌舞伎が好き!」と言うと「へえ!すごいね!」と言われることがある。

「一緒に行かない?」と誘っても「難しそうだから…」と断られてしまうこともある。

それがとっても悲しいので、知識のあるわけでもない一介の大学生なりの楽しみ方を、ここでお伝えしたい。

※不勉強はどうかお見逃しください。

 

 

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↑この前観劇した「七月大歌舞伎」夜の部の絵看板

 

 

□そもそも歌舞伎の何が楽しいのか

 歌舞伎は庶民の娯楽だ。だからその当時の庶民の生活が見えてくるし、登場人物が武士であれ貴族であれ、あらすじは単純明快。悪い人が出てきて、いい人が出てきて、叩きのめす。または、恋に悩み、恋に破れ、でもなんだかんだで幸せになる。などなど、現代とたいして変わらない。昔の人もこんなこと考えてたんだ!って思うと、色々とくだらなく思えてくる。自分の悩みが突飛なものじゃないんだなと自覚できるから、悩みも吹っ飛ぶ。

 多くの場合、演目の中で男性はチョットなよっとしたのと、イケイケのマッチョと、お笑い要員が。女性は、美人な若い娘さんと、肝っ玉母ちゃんと、悪女が出てくる。それぞれのキャラが立っているので、「あ〜この人こうなるんだろうな」と予想をしながら見ることができる。時代は違えど、自分の周りにもこういうのいるわ〜〜って思えたりして。それがすごく楽しい。

 あとこれだけは言っておきたいのだけど、女形の美しさはね、ほんとにね、すごい。すごいよ。とにかくすごいの。(語彙力がない) お着物も髪飾りももうね、3階席から見てもうわあああってなるし。目の保養すぎる。指先足先の動き一つまで美しいのだから、帰りには毎度毎度自分の日常の立ち居振る舞いを反省します…。そういう意味では、自己啓発にもなります。

 

 これ以上はもうちょっと語りきれないからやめるけれど、とにかく行けばとっても楽しい。だから、是非行ってもらいたい。なので次からは歌舞伎を楽しむためのちょっとしたコツのようなものを書いていく。

 

 

□席は3階でいい 

 歌舞伎が、というわけではないが、舞台というものは大抵そこそこ値が張る。学生にはちょっとした背伸びが必要になってしまう。

 そこでお勧めしたいのは3階のB席。この席ならば、演目にもよるが大抵3000円、高くても4000円だ。これくらいなら頑張れそうじゃない?確かに1番安い席だし、1番後ろ。だけれど私は、1階の後ろや2階の後ろの方に座るくらいなら3階の一番後ろの方がいいんじゃないかなと思っている。

 コツはなるべく上手側(舞台から見て左手、つまりはチケットを選択する画面で右側)を取ること。上手側から出ないと花道が見えなくてちょっと悲しい気持ちになる。31〜40番くらいだと舞台に近い方だけではあるが、しっかり”見得”が見えるので楽しい。

 

 

□イヤホンガイドを借りる

 歌舞伎座の会場入り口前や、歌舞伎座内のカウンターでイヤホンガイドを借りることができる。1000円の保証金を含めて1700円也。この1000円は返却時に帰って来るので、実質は700円だ。ちなみに学生証を提示すると50円引きされる。

 片耳にイヤホンをつけながら観劇するので、初めは多少の鬱陶しさはあるが、そこは我慢。舞台の進行に合わせて、役の説明や役者さんの紹介、江戸時代の風俗の説明などをしてくれる。中でもありがたいのは、長唄の意味の説明。これがあるのとないのとでは全く違う。

 オススメは、開演の5分前ごろからつけておくこと。舞台のあらすじについて説明をしてくれる。

 

 七月大歌舞伎の夜の部では、海老蔵の早着替えが見所の一つとされていた。しかし、それがもうあまりにも早い!着替えに気づかないほどに早く、イヤホンガイドで「早着替えしました」と言ってもらっていなかったら、お化粧とも相まって誰が誰だかわからなくなってしまったと思う。

 イヤホンガイドがあればこそ理解できることも多い。むしろ、このガイドさえあれば、事前に勉強していなくてもちんぷんかんぷんになることはないので、ぜひ借りてほしいと思う。

 

 

□チラシを入手しておく

 劇場内にあるラックに、その時やっている演目のチラシが置いてある。それを手元に置いておくことを強くおススメする。

 チラシの表には配役が、裏にはあらすじがあるので、見ながら適宜確認していくといい。歌舞伎では座席が真っ暗になることがあまりないので、十分に確認できると思う。当然のことなのだが。歌舞伎役者さんはお名前が似ているので、時々確認しないと混乱する…

 

 

□幕間はお散歩する

 歌舞伎は結構長いので、ずっと座っていると疲れる。七月大歌舞伎だと、16:45から始まって、なんと20:40まで!幕間が2回、30分と20分の合わせて50分あるとはいえ、なかなかな長さ。幕間は立ち上がった方がいい!

 個人的には、売店で売っている食べ物が美味しいのも歌舞伎の好きなところ。特に歌舞伎座!最中アイスに人形焼、それにおいなりさんも美味しい。他にも色々美味しそうなものが売っているのでぜひ。1階の売店には様々なグッズも売っているので、お土産にも最適。

 幕間では自分の座席で飲食ができるのも嬉しいところだ。長い方の幕間では、緞帳の紹介もあるので、豪華絢爛な緞帳を眺めながらお腹を満たそう。

 

 

□八月納涼歌舞伎は初めて観る人にオススメ!!

 興味はあるのだけど、なかなか踏ん切りが…っていう人には、間も無く発売される八月納涼歌舞伎を全力プッシュしたい。

 なぜなら、八月は3部だて、つまりは1回が短い!そして、始まる時間も3部であれば18時台だし、逆に1部であれば午後早くには終わる。他の予定との兼ね合いもつきやすいだろうし、ちょっと観てみるのに丁度いい長さだと思う。

 

 

最後に一言。

平成生まれでも、歌舞伎は楽しい!!

以上です。