本と美術館

背筋の伸びる作品ーBunkamuraミュージアム「オットー・ネーベル展」ー

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「オットー・ネーベル展 シャガール、カンディンスキー、クレーの時代 | Bunkamura」に行った。 目当てはカンディンスキーだったことを最初に白状しようと思う。 オットー・ネーベル以外にも、パウル・クレーとワシリー・カンディンスキーの作品があると聞い…

美術品が「在る」ということ ー東京都美術館「ボストン美術館の至宝展」ー

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幾分か前にはなるが、東京都美術館の「ボストン美術館の至宝展」に赴いた。 私は、東京都美術館がとても好きだ。 素晴らしい美術品を、1人でも多くの人に観てもらおう!というような気概のようなものを感じ取れるところに魅力を感じる。 前回の「バベルの塔…

写真は愛だ。ー東京都写真美術館「荒木経惟 センチメンタルな旅」ー

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”愛する"とは、繰り返したいと思える瞬間を増やす行為なのかもしれない。 そんなセンチメンタルなことを思いながらこの文を書いている。 8月24日、36度という気が狂いそうな暑さの中、東京都写真美術館に行った。 (久しぶりに晴れた日に美術館に行った気がす…

私と哲学

哲学に救われ、哲学に生かされたと言っても、過言ではないと思っている。 哲学は私の生活の一部であり、人生の一部であり、私の構成要素の一部である。 大学4年の前期も終わりに近づき、卒論という壁に突き当たっている今は、自分が4年間で何を学んできたの…

平成生まれが歌舞伎を楽しむために

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「学校の鑑賞教室で見た」という人は多いかもしれないけれど、自分でお金を払ってチケットを取って歌舞伎観劇に赴いたことのある人は少ないのではと思う。 私は平成7年生まれの22歳だ。 特段大学で日本文化を学んでいるわけでもなければ、親が歌舞伎好きなわ…

"作品をみる"ということについてー東京都美術館「バベルの塔展」ー

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しとしと雨が降るなか、昨日は東京都美術館に行った。(私が美術館に行こうとする日はたいてい雨が降っている気がする。何故だ。) またも会期末ぎりぎりの訪問。混んでいることを予想して、9:30の開館前に美術館に着いた。 その時点ですでに結構な人が並んで…

辛くなった時に読む本 :『カイルの森』

「この本に救われた」と言うと、大げさに聞こえるかもしれない。 確かに「救われた」とまでは言えないだろう。 きっと本に出会えていなかったとしても私は生きていただろうし、なんとかかんとか頑張っていたはず(だと思いたい)。 だが、『カイルの森』が私の…

ソール・ライター展で泣いたーBunkamuraミュージアム「ソール・ライター展」ー

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6月21日、暴風の渋谷で傘をひっくり返しつつ、よたよたとソール・ライター展に行った。 めちゃくちゃ良かった。 ほんとうに。思い出すと語彙力が低下するくらいに良かった。 私は、昔から美術館が好きだ。 ごく一般的な大学生にしては足を運んでいる回数も多…

『スレーテッド』が今読むべきディストピア小説だという主張

今、ディストピア小説が "きている"。 2017年のいま「ディストピア小説」の人気が再燃している理由|WIRED.jp WIREDでも紹介されているように、トランプ氏の大統領就任以降、オーウェルの『一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)』やハクスリーの『すばらし…

日本とファンタジーと私と

読んできた本は、視界を形作ると思っている。 世界を見た時の視界が変わるんじゃないかな、と。 私の視界を形作っているものは、いわゆる「和製ファンタジー」と呼ばれる部類の書物たち。 あまりにも好きすぎるので、とにかく自分が好きなものを紹介しまくろ…